Power Query M: if 文による条件分岐と列追加(パート2)

パート 1 では、PowerQuery エディターの列の追加メニューにあるカスタム列機能を使用して、基本的なPower Queryの if 文 で新しい列を追加する方法を紹介しました。
この記事では、複数の条件文を組み合わせたif 文の使い方について説明します。

if文のネスト(入れ子)
単純な if 文では 2 つの結果が得られます。最初の結果は比較が True の場合、2 番目の結果は比較が False の場合です。ただし、3 つ以上の if 文をネスト(入れ子)にする必要があり、より複雑な状況を評価する必要がある場合があります。if文のネストは次のように記述します。

if [条件式1]     
   then [条件式1が成り立った場合処理を実行] 
   else if [条件式2] 
           then [条件式2が成り立った場合処理を実行]  
           else [条件式が成り立たなければ処理を実行]

例;製品を価格別に「Low」、「Midium」、「Hight」に分類するとします。次のようにif文のネストを使用できます。


条件文の論理演算
if 文は非常に柔軟であり、より複雑なロジックを文に埋め込むことができます。andor 、および not 論理演算子を使用して、条件付きロジックを強化できます。
if 文をこれらの論理演算子と組み合わせて、列の複数条件を処理します。
 ① and
 and は複数の条件式が全てtrueの場合に結果がtrueになります。
 ② or
 or は複数の条件式で1つ以上trueである場合に結果がtrueとなります。
 ③ not
 not は条件式の結果を逆にします。条件式がtrueの場合falseを、falseの場合trueを返します。

例;顧客情報から、年齢にグループして、各年齢層の商品利用ニーズを分析・把握します。