Power Query M: if 文による条件分岐と列追加(パート1)

データを分析するためにPower Query を使用するとき、Power Query の機能を大幅に強化する機能の 1 つは、テーブルに列を追加する際に if文を実装して条件分岐処理を実行することです。

では、Power Query で条件付きロジックを実装するのはどのようなケースでしょうか?
一般的なケースは、特定のロジックに基づいてデータセットに新しい列を作成する場合で、データを分類したり、新しい値を計算したりする場合に特に役立ちます。条件列は 1 つ以上の条件を評価し、true または false の値を返し、新しいデータ列を作成します。列を追加せずにその列の値を変換するよりも列を追加する方がわかりやすく簡単です。

たとえば、顧客情報のデータセットがあり、それを条件に基づいて分類したいとします。顧客の [TotalChildren] > 0 の場合は「あり」、それ以外の場合は「なし」とラベルを付けます。[TotalChildren]は子供の数です。
このようにしてデータを分類し、顧客グループごとに効果的なマーケティング キャンペーンを行うことができます。


if 文でカスタム列を使用する方法

① Power Query エディターで、上部のメニューから 「列の追加」 に移動します。
② エディターの上部にあるメニューから「カスタム列」オプションをクリックします。
③ 「カスタム列」ダイアログボックスが表示され、if文を使用してカスタム列の数式を作成できます。
   Power Query のカスタム列の式では、次の数式を作成できます。
   if [TotalChildren] > 0 then "あり" else "なし"
④ 結果;③のステップで「OK」ボタンを押すと、「カスタム」という列が作成されます。


この記事では、Power Query の if 文と列追加の機能の使用について学習しました。
if 文は非常に柔軟であり、より複雑なロジックを文に埋め込むことができます。次回は、より複雑な条件に対応できる高度なケースを紹介します。

参照;
https://learn.microsoft.com/ja-jp/powerquery-m/m-spec-conditionals
https://learn.microsoft.com/ja-jp/power-bi/create-reports/desktop-add-custom-column